<priceless>
7月13日。
男は焦っていた。
作業に向かったのが21時、
現場の照明は22時になると自動的に消灯する為、
その時間以降の作業は困難であった。
しかも、この日は作業を行うのに必要な
ロウソクを途中で入手する必要が、有った。
幸い作業現場の付近には、深夜まで営業するスーパーが有ったが、
刻一刻と時間は迫っていた。
男は、駐車場に車を止めると、店舗へ走った。
店舗に入った男は息を切らせながら、ロウソクを探した。
早足で店内をうろつく男、なかなか見つからない。
焦り始めたその時、
「あった。」
男はロウソクを見つけた、それはレジの入り口に並んでいた。
息を切らせ、屈みながら陳列棚下段のロウソクを手に取り、
身を起こしながら、流れるようにレジに運んだ。
レジは「研修中」の名札も初々しい、若い女性だった。
一瞬時が止まっているのを感じた。
うっかり、The Worldが出てしまったのかと思ったが、違った。
男のロウソクのみを鬼気迫る勢いで買う姿に、
レジの女性は、固まったようであった。
ローソク...198yen
失ったもの...priceless
男は、店を後にし、現場に向かった。
(次回へ続く・・・)
2004年07月16日
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ある男の闘い 「県民カーブ」が復活する日(8)
Excerpt: <真の復活> 依頼を受けてから、6日間。
Weblog: thurZday`s blog
Tracked: 2004-07-16 23:28
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